天体写真ギャラリー

月と金星の接近 【2020年12月13日 天体望遠鏡+ミラーレス一眼】

 2020年12月の金星

2020年の8月に西方最大離角となった金星は、明け方の東の空で輝いていましたが、12月になると大分太陽に近づいてきて、東の空から登って来る時間も遅くなってきました。

冬の寒さもあって、外に望遠鏡を出して積極的に金星を見ようという感じではありませんでしたが、朝早く起きた時に外を見ると、明るくなっていく空でひときわ目立って輝いていました。

 

 12月13日 明け方の月と金星の接近

さて、1そんな明け方の東の空で、12月13日に細い月と金星が接近するという現象が見られました。

ちょうど方角的に、アパートのベランダから見えそうだったので、少し早起きして撮影してみることにしました。

東南東の空から金星が顔を出した後、追いかけるように細い月が昇ってきて、双眼鏡や低倍率の望遠鏡では同じ視野内に見える位の接近となります。

(出典:アストロアーツ)

ベランダから見るこの方向には山がそびえていて、どんどん東の空は明るくなっていきますが、なかなか金星が顔を出しません。

まだかまだかと待っていたら、ぱっと山から白金色に輝く金星が顔を出し、月の地球照の部分も見えてきました。

明け方の空の色と、金星の輝き、細い月と地球照の、色と光のバランスが何とも言えずとてもきれいです。

フルサイズでいうと350mm相当の望遠レンズ(マイクロフォーサーズのミラーレスで175mm)で撮影してみると、より月の模様がはっきりとしてきます。

ファインダー越しに見て、金星が点ではなく面積を持っているのが分かります。

そして、周りにもぱらぱらと星が輝いているのが見えます。

カメラを望遠鏡の直焦点(8cmFL640mm)に付け替えて、さらに拡大してみました。

低空であるため、かなりシーイングが悪く、ゆらゆらしていてピント合わせにも苦労します。

月の輝いている部分は露出オーバーになりますが、地球照が綺麗だったのでそれが写る位の露出で撮影しました。

夫々の焦点距離での特長を生かした撮影が出来たと思います。

 

 2020年12月の星空

2020年12月は、この後夕方の西空で「月と木星・土星の接近」や「木星と土星の大接近(グレートコンジャンクション)」など見どころ一杯の月でした。

次回は、この辺りのお話をしたいと思います。

Youtubeに動画もアップしました。こちらの方もどうぞ。

月と金星の接近 【2020年12月13日】 - YouTube

 

 使用機材

カメラ

Lumix GX DMC-GX8 ISO1600

使用レンズ

1. 78mmF5.6 1sec

2. 175mmF5.6 1/2sec

3. ビクセン FL80S (8㎝フローライト屈折fl640mmF8)直焦点

赤道儀

ビクセン スーパーポラリス

 

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