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OMC140 ファーストライト 【Orion Optics OMC140】

 OMC140 ファーストライト

予定よりも早く届いた新しい望遠鏡、OMC140。どんな見え方で、どのように写るのか、早く試してみたい気持ちで一杯でしたが、早々にそのチャンスはやって来ました。

早速屋上に望遠鏡をセットして、土星と木星を目で見て、そして撮影して見ました。

 FL80S 8cmアポクロマートとの比較

実はその数日前に、今まで使っていた8cmで土星と木星を撮影して、眼視でも楽しんでいたばかりでした。

同じ夜に同じ条件での比較という事ではありませんが、シーイングや風の状態などほぼ同じでしたので、両者の概略の比較と土星・木星の画像での比較をして行きたいと思います。

まず、概略の比較ですが、惑星の模様自体は圧倒的にOMC140の方が良く見えます。倍率を526倍(XP3.8mm)に上げてみても恒星像は点像で、シャープな事が分かります。

FL80S・8cmアポクロマートもシャープさでは文句のつけようがありません。特筆すべきは、コントラストの高さです。しかし、光量不足は如何ともし難いものがあります。

OMC140は副鏡があるためだと思いますが、土星や木星の周りに薄くベールのようなものがかかって見えるのが気になります。これは、屈折望遠鏡に慣れていることもあると思いますので、その内気にならなくなってくるような気がします。

 土星

土星を撮影してみての比較です。どちらも、シーイングは5/10でした。

ますは、FL80Sです。テレビューの5xパワーメイトでF40に拡大し、ZWO ASI-462MCで3500コマをスタックした画像です。

8cmとしては、まずまずの写りではないかと思います。ただ、何度撮影しても、カチッとした感じになりません。

次に、OMC140で初めて撮影した土星です。テレビューの2.5xパワーメイトをつけてF36に拡大し、ASI462MCで3000コマをスタックしています。

画像処理が8cmの画像と同じように行かず、まだ慣れていないところはありますが、全体的にぼんやり感が減って、特に輪の部分の描写がより良くなっているようです。

やはり土星の撮影には、口径がある程度必要だと感じました。ノートPCの画面を通してみる画像も、一回り大きいこともありなかなかの迫力です。

 木星

土星の横に輝く木星は、明るくて視直径が大きいこともあり、8cmでもそれなりに楽しめていた惑星です。

ただ、いつも感じていたのは、ノートパソコンの画面で見る程の模様が再現できない事。その辺りが、光量不足に起因するのかもしれません。

ファーストライトの少し前に、土星度同様の撮影機材でほぼ同じ位のシーイングで撮影した木星です。

8cmとしてはまずまずの写りではないかと思いますが、こちらも少しぼやけた感じです。

OMC-140では、ノートパソコンの画面で100%にしてみると、画面からあふれるのではないかというくらいの大きさです。全体的にぼやけた感じが少なくなっています。

Registaxでの反応が8cmと全く違うため、まだ画像処理に改善の余地がありそうな画像ですが、今後に期待が持てそうです。

 使用機材

カメラ

ZWO ASI-462MC

使用光学系

1. ビクセン FL80S (8㎝フローライト屈折fl640mmF8) + Televue 5x Powermate (F40)

2. Orion Optics OMC140 + Telvue 2.5x Powermate (F36)

赤道儀

ビクセン スーパーポラリス

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