防災準備

防災意識を高めましょう

 防災意識の重要性

日本は、近年地震や台風などの被害が多く、その度に災害に備えなければ・・・という話が出ます。しかし、1年も過ぎると、すっかり忘れてしまいます。

気象に関するものとしては、大型化する台風やゲリラ豪雨・線状降水帯による洪水など、自宅から避難しなければならない事例が増えているように感じます。

また、東日本大震災のように震度6を超える地震や、その後の津波・停電・断水なども心配な天災です。

実際、自分が防災を意識するようになったのには、以下の影響があります。

● 2018年の北海道胆振東部地震で全道が停電した。その時、自分はロシアにいて、家族を守ることが出来なかった。
● 2020年にコロナによる外出自粛が長期間あり、買い物の制限により日常生活に不自由さを感じた。また、こんな時に地震が来たらどうしよう・・・という事を考えるようになった。
● 2020年冬から単身赴任で一人暮らしを始めて、新たに防災グッズを準備する必要が生じた。
● 14年ほど海外営業の仕事をしていたが、水・食料・電気が十分ではない地域に出張て生活に支障が出たり、体調不良になったりしたことがある。これらは、日本の便利な生活の中では、災害の状態に近いものがある。

以上のことから、普段の生活の中で防災準備をしなければならないと感じるようになり、また皆さんにもそれをお伝えしたいと思ったのです。

 

 ハザードマップを確認しましょう

災害の中で、一番ひどい状況というのは、自宅に何らかの被害が及んで(又は被害が及ぶ可能性が高くて)、非難しなければならない状況だと思います。

そのため、まず自分の住んでいる所で、川が氾濫して洪水に巻き込まれる恐れがあるのか、地震や大雨の後地滑りなどが発生する可能性があるのかを、しっかりと把握しておく必要があります。

それには、各市町村で発行しているハザードマップが一番有益な情報になります。ハザードマップは、役場やネットで入手することができます。

ハザードマップには、洪水や地滑りの情報、避難場所等が記載されています。自宅付近は災害が起こる可能性が大きいのか、避難するとしたらどこなのかを、予め把握しておきましょう。

そして、数日間の生活に必要な防災グッズをバッグにまとめておき、緊急事態の際に貴重品と一緒にすぐに持ち出せるように準備しておきましょう。

防災セット(バッグ)については、本ブログにて下記記事にまとめていますので、良ければ参照してみてください。

https://nobuyomo.com/category-seikatsu-saigai-kyokun/

 

 首相官邸ホームページも確認しておきましょう


首相官邸ホームページの「防災の手引き」というページに、いろいろなケースの災害と防災・対処について、説明があります。

日本には、これだけの災害のリスクがあるんだなぁと、改めて感じます。

個人が夫々の地域で対処すべき細かい情報を覗くと、かなり基本的な所は網羅されていますので、こちらも事前に確認されておくことをお勧めします。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/index.html

 

 大災害以外にも起こり得ること

大災害で避難なんて事態にならなくても、日常生活に不便が生じる可能性はあります。

ざっと考えてみても、下記の事は想定しておくべきです。

● 水道が使えなくなる

これは、もちろん地震などにより水道の配管が断裂してしまった場合も考えられますが、温暖化による気候変動により、水不足の事態に陥る可能性も否定できません。

また、豪雨により川の水が濁流になってしまった場合、水道局の施設の浄水が追い付かなくなり、飲料に堪えない水が供給されてしまう可能性もあります。

更に、上水道だけでなく下水道が使えなくなった場合、水洗トイレの使用が制限されてしまいます。

● 電気が使えなくなる

これも、地震などにより発電所が停止してしまった場合だけでなく、台風などにより送電線が切れてしまう事態も想定されます。

更に、日本は石炭・LNG・石油中心の発電ですので、国際情勢の悪化により電気の供給に問題が出る可能性もないとは言えないでしょう。

● 物が買えなくなる

2020年は冬から新型コロナウィルスのニュースが出て、トイレットペーパーやマスクが品切れとなりました。

買い物に自由に行けないだけでなく、スーパーではインスタントラーメン(袋麺)や卵等が品薄となりました。

また、アフリカ東部でサバクトビバッタが大量発生して、エチオピア・ケニアから中東、さらに南アジアのパキスタンやインドまで飛来しています。南米のパラグアイでも大量発生して、チリなど南米全体に広がる恐れが出ています。

これらの地域での食料危機も心配ですが、食料を輸入に頼る日本にとって対岸の火事とは言えないかもしれません。もしも、各国が穀物などの輸出を制限したら、穀物だけでなく飼料にも影響が出て、肉類の購入が難しくなる可能性も否定できません。

● 外出に制限が出る

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言では、政府から外出自粛という要請が出ました。今後、それ以上に致死率の高いウィルスのパンデミックが発生した場合、また地震や洪水で道路等が閉鎖になった場合、更に治安の悪化により外出が困難になった場合は、外出が出来なくなる可能性もあります。

その場合、食料品だけでなく生活用品や医薬品等の入手が困難になり、生活に支障が出る状況になります。

● ガソリンや灯油の購入が困難になる

現在の世界情勢を見ると、各国とも自国優先の政策や保護貿易主義が広がっているように感じます。

日本は、食料品だけでなく、資源特に石油のほとんどを海外からの輸入に頼っていますので、国際情勢が怪しくなり石油の輸入に影響が出てくると、ガソリンや灯油の価格が上昇する可能性があります。

また、地震などの災害の後は、ガソリンスタンドに車が並ぶという事が、多いように思います。

 

これらの事は、私たちが解決できる問題ではありません。

しかし、そうなった場合に自分の身を守るのは、私たち自身なのです。

いきなり全ての事に対応するのは難しいですが、そうなったときのことを想定して、準備を進めることは大事だと思います。

 

 まとめ

日本は豊かで平和で清潔で、日常生活を送るには最高の国の一つです。

しかし、天災や人災による生活の変化のリスクもある国でもあります。

まずは常日頃の「防災意識」をしっかり持って、「ハザードマップ」や「首相官邸ホームページ」で事前情報を把握し、想定される災害にどのように対処するか考えて、防災準備を進めましょう。

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