Contents
2020年 シーズン終盤の土星
2020年の夏は、7月に衝となった木星と土星が南の夜空に並んで輝いていました。
夏場にこの2惑星をデジカメで狙ってみたのですが、上手く撮影できませんでした。特に土星は意外に暗く、自分の小さい望遠鏡では手ごわい対象だと感じました。
そこで、10月に導入したCMOSカメラの力を借りて、観望シーズン終盤に再挑戦してみました。
11月になると木星・土星はかなり太陽に近づき、午後8時になると南西の低空に見えていました。
(出典:国立天文台 天文情報センター)
ここまで低空では大気の揺らぎを受けてしまい、なかなかシャープな写真を撮ることが出来ません。
そこで、少しでも高度を稼ぐために、日の入り後空の明るさが気にならなくなってすぐに、撮影を始めてみました。
宵空の土星・木星・月の接近
さて、この時期、宵の南西の空には、木星と土星が並んで見えていましたが、特に11月19日にはそこに三日月も加わって、なかなかきれいな眺めでした。
その日は、定時に仕事が終わって、17時20分頃、会社の屋上からまだ明るさが残る南西の空に見える土星・木星・月を見ました。デジカメを手すりの上にのせて、撮影した画像です。
速足で急いで帰ってきて、アパートの部屋から窓を開けて、17時40分頃少し暗くなった南西の空に望遠レンズを向けて、撮影した画像です。
この後、12月にもこの2惑星は素敵な天文ショーを見せてくれました。それについては、別途記事をアップします。
11月14日の土星
2020年は、秋場からシーイングが悪く、低空と相まってなかなか良い条件の日がありませんでした。
そんな中、11月14日はまずまずのシーイングでした。
いつも通り、8cmフローライト屈折望遠鏡にXP8mmをセットし、ZWO ASI462MCを取り付けてパソコンの画面でピントと露出を調整して、高度が低くならないうちに急いで動画を撮影しました。
撮影した動画をスタックし画像処理したものが、以下の画像です。
もう少しシーイングが良ければ、もっと精細な画像が得られる手ごたえを感じた一枚でした。
来シーズン、衝の前後の条件が良い時に、またチャレンジしたいと思います。
Youtubeに動画もアップしました。こちらの方もどうぞ。
小さい望遠鏡で見る土星 【2020年11月14日】 - YouTube
使用機材
鏡筒
ビクセン FL80S (8㎝フローライト屈折)
赤道儀
ビクセン スーパーポラリス
カメラ
ZWO ASI462MC
拡大レンズ(アイピース)
Pentax XP8mm