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2020年6月21日 半年ぶりの部分日食
(出典: 日本公開天文台協会)
2020年6月21日、日本で見ることが出来る部分日食がありました。
前回は、半年前の2019年12月26日でしたが、雲に遮られて見ることが出来ませんでした。
久し振りの日食、何とか見たいなあという想いで臨みました。
自宅のある北海道での予報は、上図のような感じです。
部分日食が始まるのは太陽が西へ傾いた時間帯、自宅からは隣家などが障害となり見晴らしがあまり良くありません。
そこで、夏場運用されていなくて西側の見晴らしが良い、近くの市民スケート場で観測することにしました。
北海道での観測結果
車に望遠鏡とカメラを積み出かけましたが、太陽の撮影には欠かせない減光用フィルター
(ND400)を忘れてきてしまいました💦
このフィルターなしで果たして撮影できるか不安でしたが、何とかなるだろうという安易な気持ちで出かけました。
15時30分
現場に到着して、望遠鏡を組み立てました。
晴れていた空に、雲が広がり始めました。
スケート場の隣は牧草地、酪農家が乾草をロールベーラで円筒状に梱包しています。
15時43分
更に雲が広がって来ました。待ち時間でピント合わせをしましたが、ND400フィルター無しで露出が丁度よい感じです。
この時、カバンの中でカメラのスイッチがONになっていて、バッテリーが残り僅かになってしまった事に気付きました。。。
15時44分
牧草ロールも入れて、広角レンズで観測の様子を撮影してみました。
40年以上前の赤道儀は、今もしっかりと動きます。桜の木でできた三脚も、新鮮な感じがします。
16時10分
あと少しで部分日食が始まります。
この時、更に感じたのは、寒いという事。
半袖のポロシャツで来たのですが、さすが北海道、6月のこの時期の夕方は20℃を大きく下回る気温に下がって来ました。
寒さに堪えて、バッテリーが持つかを心配しながら、天気も最低この状態が続くことを祈りつつ、日食の始まりを待ちます。
16時17分
いよいよ部分日食が始まりました。
雲がもう少し薄いとベストなのですが、欠けているのは確認できます。
16時18分
肉眼では太陽の輪郭を確認することが出来ません。
景色は最高ですが、雲の状況はもう一つです。
16時20分
望遠鏡では日食が進んでいるのを確認できます。
16時23分
時々雲が薄くなるタイミングで、シャッターを切って行きます。
バッテリーが残り僅かになって来ました。
16時35分
雲はどんどん厚くなって行きます。
気温もどんどん下がって行きます。心なしか、風も強くなってきました。
16時37分
まだ雲の薄い所で撮影できます。
16時39分
かなり雲が厚くなってきて、この後しばらく太陽の姿が消えてしまいました。
16時47分
一瞬の雲間を逃さず撮影。
この後、再び太陽が顔を出すことはありませんでした。
幸か不幸か、この1枚でカメラのバッテリーも力尽きてしまいました。
寒い風が吹く中、店じまいをして帰路に着きました。
普段から太陽の写真を撮ったりする機会がないので、準備不足が露呈した部分日食でしたが、大変楽しい観測でした。
次回の日食は
さて、日本から見える次回の日食ですが、何と2030年6月1日まで10年も待たないとなりません。。。
ずいぶんと先になりますね。。。
ただし、この時は金環日食になります!! しかも北海道。
もしまだその時生きていれば、またこのスケート場で観測したいと思います!!
更に、2035年9月2日には、能登半島と茨城県を結ぶ一帯で、皆既日食があります。
この時は、東京近郊で皆既日食が見られますので、大騒ぎになりそうです!!
自分は、皆既日食を見たことがないので、見ることが出来たら最高にうれしいです!!